ポルカを踊れ

躁と鬱の狭間で。

トイ・ストーリー3の最初の方と最後を観た

以下トイストーリー3のネタバレを盛大に含みます。

気になる方は、この画像の花を眺めて頂き、この真ん中のピンクの花の名前を考えつつUターンして頂ければと思います。私はこの花の名前を思い出せません。

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トイストーリーを観て泣かなかったことがない。トイストーリー1を観たのは試写会だった。学校の友人と観に行った。子供向けのような印象だったから、実際そうなのかもしれないが、全く期待していなかった。でも蓋を開けてみると面白かったし感動して泣いた。

 

あれから何年経つのか。どのトイストーリーを観て観ていないのがどれなのか全部観たのかもわからないが、テレビでやっているのを観ては泣いた。全部観たのかもしれない。

 

あれは子供向けのようで大人向けのような気がするがどうだろうか。今日テレビで観たトイストーリーのどれかも、これは子供が怖がって泣くんじゃないかという場面がある。無表情の赤ん坊の大きい人形がバズライトイヤーの真後ろにいるシーンとか。その辺りまで観たら母がチャンネルを変えてしまったので、残念だったが場を離れた。母は面白くないと言っていたが怖かったのではと思っている。

 

その後、残り30分辺りでテレビの近くに行ったら誰もいなかったので続きを観た。とらわれていたおもちゃ達が無事逃げられて安心、というシーンで、一番の山場を観られなかったので当然物足りない気持ちだった。

 

しかし、トイストーリーのこの話はここからがまたひとつの山場だったのを忘れていた。

おもちゃの持ち主アンディが、大学に進学する際に持って行く荷物と、屋根裏にしまう荷物の箱がそれぞれあり、アンディの一番のお気に入りのウッディだけが大学行きに選ばれ、それ以外は屋根裏に行くことになっていた。それで、アンディがいないうちにそれぞれの箱におもちゃ達が自ら分かれて入って行く。

 

が、ウッディはやはりおもちゃ達との友情が大切と思い直して、大学行きの箱を出てアンディが犬と遊んでいるすきに、あるメモを書いて屋根裏行きのダンボールに貼り、姿を消す。

 

そのメモを見たアンディは、その箱を持ってある家に届ける。そこは、おもちゃを大切に扱う女の子の家だ。ウッディはその女の子の家にいたことがあったので、友人たちが屋根裏にしまわれるよりそこに行くほうが彼らにとって幸せだと思い、そのメモを書いたのだ。

 

恥ずかしがり屋の女の子は、アンディがおもちゃをダンボールから一つ一つ取り出しながら紹介すると徐々に興味を示すようになる。最後にダンボールに入っていたのは、なぜかウッディだった。ウッディは、メモを書いた後でそのダンボールにみずから飛び込んだのだ。

 

以前ウッディと遊んで気に入っていた女の子は、ウッディは私のものだと主張する。でもそれはアンディが唯一大学に連れていこうとしていたおもちゃだ。とても思い入れがある。しかしアンディは、その女の子の欲しがる様子を見て女の子にウッディをあげる決意をする。そして女の子と、おもちゃ達と遊び始める。

 

この遊んでいる情景である。おもちゃ達はおもちゃに徹しているので表情はないが、それでもアンディと女の子に楽しく遊んでもらってどんなにか嬉しかったか。泣いた。

 

そしてアンディは、おもちゃ達に別れを告げ名残惜しそうに去って行く。ここからが絶妙だったのは、家の外でアンディと遊んでいた女の子は、アンディが去った直後に母親に抱き上げられ家の中に入って行く。それで、人間に見られていると動けないおもちゃ達は、人間がいなくなったので起き上がり、アンディの乗って走り去る、遠くなって行く車を全員で見送るのだ。

 

私の書く下手な文章では、このトイ・ストーリーの良さを少しも表現できている気がしない。残念だ。とにかく好きだ。トイ・ストーリー。今日も帰宅後どうしようもなく鬱だったが、吹き飛んだ。鬱の時に私が観るべき映画の一つだ。覚えておきたい。