ポルカを踊れ

躁と鬱の狭間で。

幸せな下血

また下血だ。今日は朝も夜も。おはようからおやすみまで血まみれ。まあ生理の時は当然そうなるわけだけど、潰瘍性大腸炎の下血は未だ慣れない。でも今日は幸せな下血だ。

 

午前中から忙しかった。私のとある所属団体の上の人たちと会合があり、一旦家に帰って昼食を取り、よく行く所に行き、その後皆で軽食を取り、疲れて早めに帰って来た。

日頃あまりこんなに忙しくすることはなくて、風邪を引くんじゃないかとドキドキしているが今のところは大丈夫そう。

でも会合では、ここ10年以上感じていたストレスが軽減されそうな気配があって気が軽くなったし、軽食には子どもたちが来ていて、二歳の男の子と一緒に遊び、楽しかった。

割と不明瞭に話すのに、バイキンマンとかアンパンマンとか慣れている単語は突然しっかりと話すのが面白かった。あと、全身鏡の前で全力で踊り出し、最後きっちりポーズをキメたり、医療器具おもちゃセットの中から注射器を取り出して私の肩や膝におもむろに刺してくれたり(全く痛くない)、おもちゃセットの中身を元の場所にはめ込むのが意外に上手だったり、食事用の紙ナプキンをたたみ直して各自の膝に置いてくれたり、多彩だなと思った。

ほっておくと彼が他の作業を邪魔しに行くので彼と遊ぶのも一つの仕事のようだったが、いい仕事だった。というか、私はそんなに子どもが懐かないタイプだと思っていたので、むしろ彼が私と遊んでくれたのが嬉しかった。ヘアスタイルが彼好みだった可能性があると思っている。

あとは細々と、十数人のためにコーヒーを入れて運んだり、何を飲むか聞いたり、お菓子を盛り付けたり、そういう雑用をやれたのもよかった。普段あまりする機会がないので新鮮だった。

話は盛り上がっており、中心になっている人の話を聞いたり、近くの人たちと少し話して笑い合ったり、二歳児が中心に入って行って遊び始めるのに皆で付き合ったり、雰囲気も良かった。

軽食はピザとミスドが中心だった。好物だが、私にはグルテンの遅発性アレルギーがあり、そのあたりの小麦粉類は泣く泣く避けた。代わりにスープやサラダ、あとチーズの乗った煎餅を食べた。

帰宅後すぐにひどく下血した。チーズに反応していたようだ。予想はしていた。でもグルテンのアレルギー反応よりはいいと思った。グルテンはなぜか眠く怠く不機嫌になる。

でも私は今少し眠いが上機嫌だ。下血がなんだ。またお腹が緩くなってきたのが感じられるが構わない。トイレに何度駆け込もうとその都度多めに下血していようと私は幸せなのだ。

 

私は最近まで引きこもっていることが多く、それはただ体調が悪いというよりは鬱状態だったと思うけど、昨年5月からのカウンセリングと漢方治療でようやく少しずつ気力が出てきたようだ。それで、こういうこともできるようになってきた。少し前なら確実に断っていた。元々人と話すことは嫌いではなかったから、こうなってくるとすごく楽しい。だから今日みたいな軽食のひと時も私にとって大事な経験だ。

あとは今回、行こうと強く誘ってくれた友人のお陰で行くことができ感謝している。軽食の前に、三人に行けるかどうか聞かれ、その度に私は行きたいけど悩んでいる、とモゾモゾ言っていた。今思うと背中を押して欲しかったのだ。二人は無理しないで、と親切心で言ってくれた。それもありがたかった。

三人目の友人が私の状況を理解し、私を説得してくれて一緒に行ってくれた。母のようだった。私の母は私に対してそのような扱いはできない。これもまた涙が出そうに新鮮で心温まる経験だった。

 

幸せだ。間もなく生理が来るんだろう。こういう多幸感は何かの前触れのことが多い。ひどい落ち込みなども。今夜も早めに寝たい。