ポルカを踊れ

躁と鬱の狭間で。

友人の結婚式

終わった。ここのところの予定がついに全て。今日の友人の結婚式をもって。何度か風邪を引きかけては漢方を飲みまくり悪化させずに済んだ。ただ疲れた。

結婚式は至ってシンプルで、指輪の交換もなかったがとにかく友人のウエディングドレス姿に見とれていた。とても似合っていた。

友人は知り合ってから20年弱、職場も一時期一緒だったこともあった。知り合った当初は、正直あまり彼女の魅力がわからなかった。とにかく内気で優しく仕事熱心、という印象だった。私が目立つタイプの人が好きだったのだ。

我が家が家族で移転してからは、数年に一度食事する程度だった。ある時会うと、彼女がとても痩せていた。彼女はある歳の離れた友人とルームシェアをしていたが、相手の暴言がひどいと言う。でも彼女は暴言に対してキレたりふてくされたりすることなく、相手の事を悪く言うこともなかった。その中で確実に精神的に成長を遂げていたのだと思う。相当にストレスだったに違いないが、彼女は穏やかだった。とても素敵だと思った。ただ彼女の健康面が心配だった。そんな時に彼女の婚約話を聞いた。これでストレス源から逃れられる。少し安心した。

彼女は目立つのが嫌いで、当初白いワンピースを着ると言って購入もしていたのだが、知人がウエディングドレスを貸してくれるという話になったときに私にドレスの画像を送ってきた。これは彼女に確実に似合うと思い、ドレスを勧めた。彼氏は何と言っているのか聞いたら、ドレス「も」いい、という返事とのことだった。それはドレス「が」いいということだと返した。それが決め手になったのかはわからないが、結局ドレスを借りることにしていた。

派手さを嫌う彼女がどんな花嫁になるのか心配半分興味半分で結婚式に出席した。時折笑顔を浮かべ、幸せそうだった。ルームシェア相手は来ていなかった。式後、新郎新婦はすぐによいしょとステージから降り、出席者たちと談笑し始めたのがちょっと面白かった。そういえば、私が到着した時も二人はすでに座席の間におり、出席者たちと談笑したり写真を撮ったりして、新郎新婦の「入場」や「退場」をしなかった。カジュアルで良いと思った。

彼女は穏やかで素敵な人だし、新郎も真面目で優しそうな人だったので、きっと良い家庭を築いていくのだろう。

いつか私にも素敵な人が現れウエディングドレスを着る日が来るのだろうか、と一つ歳上の友人の結婚式を眺めながら思った。

今の私には幸せな家庭を築く自信があまりない。もう少し人を愛せるほどに自分を愛したい。自分を愛せるようになれば、自分を本当に愛してくれる人がわかるという趣旨のことがどこかに書いてあった。そうなんだろうなと思う。何とかして自分のことをもっと好きになるんだ。自分のいいところを探すんだ。いい結婚しかしたくないんだ。もしするのなら。

まあいいや、とにかく今日は疲れたから風呂に入ろう。未来の新婚旅行の夢でも見ながら寝よう。